日本医科大学乳腺外科学教室は、乳腺専門医として臨床・教育・研究の3分野で活躍し、患者さんからも医療従事者からも信頼される医師を育成することを大きな目標としています。
乳腺外科は、手術だけではなく、画像診断、病理学的細胞および組織診断、内分泌療法、化学療法、分子標的治療などの全身薬物治療、放射線治療、緩和治療など多岐にわたり、奥の深い分野です。当教室では、乳腺疾患の診断、治療において広く深く勉強するには格好の環境が整っています。
年間300例超の症例を実施しています。
早い段階から術者としてトレーニングが可能です。
専攻医の外科研修の3年間、乳腺外科のほか、消化器・心臓血管・呼吸器・内分泌・小児、外傷などの各外科分野においてできるだけ希望に沿うようにカリキュラムを組み、幅広い診療経験を積みつつ、スムーズに外科専門医を取得できるようにバックアップします。
検診マンモグラフィー読影認定医師、乳房超音波医師、外科専門医、乳腺認定医・乳腺専門医、がん治療認定医、オンコプラスティックサージェリー実施・責任医師
毎週行われる術前乳腺病理合同カンファレンスでは、乳腺病理専門医の解説のもと、病理標本と画像検査との整合性を確認しながら、術式を含めた治療法を検討しています。癌研有明病院の伊藤良則先生を迎えて、様々な合併症を抱えた症例や薬物治療抵抗性を示す症例について、薬物治療のカンファレンスを定期的に行っています。手術だけではなく、最先端の薬物治療を日頃から学ぶことができます。
乳腺科はワークライフバランスも大切にしています。
当科では、グループの中で各個人のスケジュールを共有しながらチームで診療にあたっているため、個人への負担軽減につながっています。そのため、有給休暇を取得しやすい環境が整えられています。
また、女性医師は、出産、育児などのライフスタイルの変化もあり、それらの両立は最重要な課題と考えます。院内の女性医師へのバックアップ体制(院内保育、ベビーシッター派遣病児保育支援、『短時間勤務女性医師制度』)以外にも、乳腺科としても勤務継続可能となるようにサポートしています。
臨床、基礎、または両者に関わる研究に携わり、医学博士号を取得することの他、数年の海外留学や国内留学により、臨床及び基礎研究に専念することも奨励しています。
これまで海外留学先として、米国ノースウエスタン大学やイエール大学、イリノイ大学、国内留学先として、癌研有明病院、埼玉県立がんセンターに留学しています。希望があればその他の機関への留学も可能です。
1年次 | 2年次 | 3年次 |
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基幹施設(付属病院)* | 連携A or B |
1年次 | 2年次 | 3年次 | |||
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連携A | 基幹施設 (付属病院) |
連携A | 連携A or B |
*基幹施設在籍中に消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺外科、内分泌外科、総合診療科、内視鏡センター、高度救命救急センターを必要に応じて研修します。
基幹施設:日本医科大学付属病院
連携施設A(連携A):日本医科大学千葉北総病院、日本医科大学武蔵小杉病院、日本医科大学多摩永山病院
連携施設B(連携B):JA北海道厚生連札幌厚生病院、北村山公立病院、坪井病院、会津中央病院、神栖済生会病院、筑波記念病院、さいたま市民医療センター、秩父病院、狭山中央病院、埼玉県立がんセンター、塩田病院、国立がん研究センター東病院、博慈会記念病院、花と森の東京病院、東京臨海病院、平成立石病院、東戸塚記念病院、海老名総合病院、中頭病院、南町田病院、金地病院、静岡こども病院、イムス葛飾ハートセンター、四街道徳洲会病院、聖路加国際病院、東京デイサージェリークリニック、関東中央病院、荒川外科肛門医院、寺田病院、本庄総合病院、塩田記念病院、蓮田病院、座間総合病院
https://rinken.nms.ac.jp/koki/program.html
https://rinken.nms.ac.jp/pdf/program/H31_geka_program2.pdf
週間スケジュール例 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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07:45-08:00 新患・術後カンファ |
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08:00-08:30 リサーチカンファ |
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07:30-08:30 術前乳腺病理カンファ |
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08:30-09:00 病棟回診 |
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09:00- 手術 |
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17:30-18:30 乳腺病理症例検討会*1 |
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19:00 癌研伊藤先生ケモカンファ*2 |
*1 乳腺病理症例検討会は火曜日不定期です。
*2 伊藤先生ケモカンファレンスは火曜日不定期です。
初期研修の2年間(卒後1-2年)終了後、乳腺外科専修医(専攻医)としての3年間(卒後3-5年)で外科専門医取得に必要な手術経験を中心に研修を行います。
乳腺疾患はもちろん、その他の消化器、心臓血管、呼吸器、内分泌、小児、救急などの症例を、出来るだけ希望に添うようにカリキュラムを組み、幅広い診療経験を積みつつ、スムーズに外科専門医を取得出来るようバックアップします。
その後、2年間(卒後6-7年)で一般外科診療に加え、主な診療の対象を乳腺疾患に移し、日本医科大学付属病院を中心とした日本乳癌学会認定施設および関連施設にて画像診断、病理診断、外科的治療(乳腺良性疾患および悪性疾患の手術・周術期管理・術後管理)、薬物治療(ホルモン療法、化学療法、分子標的薬物療法)、緩和ケアなどを系統的に研修します。がん研有明病院、がんセンターなどでの研修も可能です。
卒後6年目に外科専門医、7年目に乳腺専門医の取得を目指します。卒後8年目以降は後輩教室員の指導を行いながら、学会発表・論文発表を積極的に行い、診療と研究の両立を目指します。
大学院乳腺外科学分野に入学し、臨床、基礎、または両者に関わる研究に携わり、医学博士号を取得すること、また2-3年の海外留学や国内留学により、臨床および基礎的研究に専念することも奨励しています。
2020年度乳腺科入局説明会の開催時期は新型コロナウィルス感染対策につき未定です。
見学および入局説明をご希望の方は随時個別に連絡をください。
日本医科大学 乳腺科
〒113-8603 東京都文京区千駄木1-1-5
TEL: 03-3822-2131(病院代表)
栗田智子 E-mail:tomoko28@nms.ac.jp
妊娠・出産を経て、当院にてフルタイムで復帰しました。
当院には院内保育所や病児保育可能なベビーシッター制度があり、子育てと仕事の両立がしやすい環境が整っていると思います。
また外科手術の症例も豊富で、若手も積極的に執刀をしています。
外科の修練を含めた臨床や研究など、さまざまな角度から勉強できると思います。
乳腺科に興味のある先生は、是非一度、見学にいらしてください。
私は、乳癌に診断から治療まで一貫して関わることのできる乳腺外科に興味をもち、2020年4月に日本医大乳腺科に入局しました。
日本医科大学乳腺外科は、先輩先生方との距離が近く、先輩方は、何か困ったことや判断に迷ったときにすぐに相談に乗ってくださり、アドバイスやご指導をしてくださいます。いつも導いてくださる先輩先生方に深く感謝しております。
入局後は診断、手術、術後療法、そしてフォローアップと患者様に長くじっくりと関わることのできる乳腺外科にますます魅力を感じております。
少しでも乳腺外科に興味を持っていただければ幸いです。皆様と働くことができるのをとても楽しみしております。
私はホルモン受容体陽性乳癌における内分泌療法の制御メカニズムに関する研究を行うために2019年4月に入局をしました。
入局後に妊娠・出産を経て、現在はフルタイムで復帰しています。復帰に当たっては、当院には院内保育所や病児保育可能なベビーシッター制度があるため、保活問題に悩まされることはありませんでした。また、先輩方も子育て中の方が多いので子育てと仕事の両立について非常に理解があります。
臨床と研究と子育てを同時にこなすのは大変ではありますが、当科でならそれをサポートする体制があります。是非一度見学にいらしてください。
私は乳癌の温熱療法に関する臨床的研究をしたいと思い、2017年4月に日本医大乳腺科に入局しました。
それまで消化器外科に主に携わってきましたが、当院の乳腺科は乳がんの診断や治療に関して、どんな事でも教授をはじめ先輩方に相談できるので安心感があります。乳腺科の雰囲気はとても明るく、アットホームな環境です。
他大学出身の先生も多く、みんなで楽しく仕事をしています。
一緒に臨床および研究をやりましょう!! 是非お待ちしています!!